- Now Loading -

- Now Loading -

わたしのすきな場所 vol.3

変わらず迎え入れ、ちがう表情を見せてくれる場所

わたしのすきな場所 vol.3 - 変わらず迎え入れ、ちがう表情を見せてくれる場所

里山の長閑な景色の中でお散歩をしたり手作り体験をしたりと、家族でのんびり過ごすことができる、「ぎふ清流里山公園」。名古屋ドーム20個分に相当する広大な敷地の中で、今回、好きな場所を紹介してくれたのは、営業を担当している岡山求さん。この公園を知り尽くす岡山さんが選んだのは、お店が並ぶ賑やかな通りからちょっと奥に入ったある静かな一角でした。

すきな場所:ぎふ清流里山公園・白川茶工房
岡山 求さん(ぎふ清流里山公園)

心静かに、季節の景色を堪能する特等席

岡山さんが向かったのは、入口のゲートをくぐって、お店の並ぶ通りから右側の茶畑を抜けたところに静かに佇む茅葺き屋根の「白川茶工房」。岡山さんは、その工房の外に置かれたベンチにゆっくりと腰掛け、こうつぶやきました。

「朝、この場所に座っていると、心がね、すーっと落ち着くんです」

営業という仕事柄、名古屋や大阪をはじめ、全国さまざまなところに出向くことが多いという岡山さん。たまに公園での勤務の日は、開園前の朝早い時間にこの場所に立ち寄って、ひと息つくのが恒例だそうです。
 
「この場所は、手前に青々とした茶畑があって、その向こうに木々。少し見渡すと花畑に季節の花が咲いて、奥にはその全体を包み込むような山の木々が見えて。その奥行きのある風景を見渡せるところが好きなんです。ほら、空も広いでしょう。この公園には都会にはない気持ちよさがあるなぁと、ここに座る度に思います」
 
確かにここは、さまざまな景色が〝層〟のように見える場所。茶畑があることによって視界を妨げられるものがないからか、空が広く感じられます。また、ヴィヴィッドな緑から黄色に近い緑、ちょっと渋みのある緑まで、さまざまな緑色が重なって見えて、あらためて植物の持つ繊細な色彩にうっとりとしてしまいます。

手作り体験の工房や商店の屋根は見えるものの、畑を挟んでいるからか、来園者の声も全くと言っていいほど聞こえてきません。耳に届くのは、虫の鳴き声や木の葉が風に揺れる微かな音くらい。賑やかな通りからそこまで離れていないはずなのに、しんと静かでとても不思議な気分になってしまいます。
 
「忙しい時期は特に、この静かな場所で何も考えずにぼーっとしたくなるんです。実は仕事中にも、ほんの少しだけここにやってきて、深呼吸することもありますよ。僅かな時間でも、ここで過ごすとスッキリして、『よしまた頑張ろう!』って思えるんです」
 

いつでも、その時々の美しさに出会える

この白川茶工房と茶畑は、春の新茶の時期になると、毎年、白川のお茶農家の方を迎え、一般の来園者の方々を対象に、お茶の葉の手摘みと手揉み工程を体験するワークショップが行われる場所。普段とても静かなこの場所も、その日に限っては、多くの人たちで賑わいます。それもまた、岡山さんが年に一度、楽しみにしている季節の風景だそう。

「白川茶は、渋みが少なくまろやかな甘みが特徴的な岐阜県の特産品です。その葉を手摘みしたり、お茶にする工程の一部を体験することができたり、そういう機会はなかなかありませんから、毎年たくさんの親子に参加いただいています。春に出たばかりの茶葉は、柔らかくて色もきれいですし、とてもいい香りがするんです」
 
ぎふ清流里山公園は、ものづくりや農業体験ができるところが特徴的。植物の美しさを目で堪能するだけでなく、手で触れたり昔ながらの加工の手法を知ることができるのは、ここならではかもしれません。