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わたしのすきな場所

見えている景色がキャンバスになる場所

わたしのすきな場所 - 見えている景色がキャンバスになる場所

花フェスタ記念公園は、春と秋になると園内のあらちこちらに、世界のさまざまなバラが見事に咲き誇ります。その美しさといったら、天国という場所があるならこんな感じだろうか、と思ってしまうほど。風に乗ってふわりと鼻をくすぐるバラの甘い香りにもうっとりしてしまいます。ここで2008年からスタッフとして様々な仕事をしている日比野さんにお好きな場所を聞いてみると、「バラも含めて好きな景色があるんです」と連れて行ってくれました。

すきな場所:世界のバラ園入口向かい側のソフィーローズ前
日比野 智美さん(花フェスタ記念公園)

全体で見てくる天国のような景色

ゲートから世界のバラ園を目指して「バラロード」と呼ばれる道をゆっくりゆっくり歩いていきます。そして、世界のバラ園のゲートにたどり着くと、くるりと方向転換。

プリンセスホール雅の横にある鮮やかなバラの前で、「ここです」と日比野さん。

「このバラは、ソフィーローズっていうんです。まるでダリアのように華やかな咲き方で、眩しいくらいに鮮やかですよね。でも、ここが好きなのはこのバラだけが理由ではないんです。少しだけ目線を上げて、全体を見てみてください。バラと、木と、空。全体をキャンバスにおさめるような意識で」

ついついバラの美しさに気持ちがもっていかれて、花にフォーカスがあたりがちですが、日比野さんのアドバイス通りに視線をあげると、ヴィヴィッドなピンクのバラの奥に、新緑の緑と澄んだ青空。その自然が織りなす鮮やかな色彩に、思わずため息が漏れました。

「ね、きれいですよね。春は新緑との組み合わせが美しいですけど、秋は木の葉っぱが黄金色になって、それもまたバラと一緒に見るときれいなんですよ。秋は春に比べるとバラの花数は減ってしまうのですが、少ない分ひとつ一つの花がより鮮やかに美しく咲いてくれるんです。だから、秋もおすすめです。空の雲の形によっても違う表情に見えるので、同じこの場所から絵を眺めるように景色を楽しんでいます」

バラそれぞれに個性があるから美しい

「もともと植物がお好きで?」とお聞きすると、恥ずかしそうに「ふふふ」と笑う日比野さん。

「私、バラといえば百貨店の包装紙に書いてあるような王道のバラしか知らないくらい知識がなくて(笑)。こんなにバラに種類があって、それぞれがこんなに美しいなんて知らなかったんです。でも、公園でお客様にいろいろ質問されることが増えてきて、それで興味も出てきて勉強しはじめたんです」

バラのことを知れば知るほど、その魅力にハマってしまい、次第に「今年はこの子」という感じで毎年お気に入りができるようになったと言います。

「最初の方は、アブラハムダービーとかくしゅくしゅっとした感じが好きでしたね。いい香りなので、業務でこの辺りを通るたびにくんくんと香りを楽しんだりして。大ぶりなお花が好きだった時期もありますが、最近は、一重のバラが素敵だなぁ、と思うようになりました。いわゆるバラの印象とは違いますけど、とっても可憐ですよね」

「私、こういう蕾が膨らんできて咲くちょっと前の状態もかわいくて好きなんです」と日比野さん。確かに、バラの美しさは、咲いている状態だけではないのだなぁ、と改めて感じました。

「バラといっても種類によって全然違いますし、ピンクといっても花によっていろいろなピンクを見せてくれる。香りも微妙に違いますしね。ひとつ一つのバラが持つ個性を感じながら見ていると、とっても楽しいですよ」